ブレンドコーヒーのこと。

kinari-tenにカフェがオープンしました。

6年前にお店をはじめてからの念願。コーヒーの出せる店になりました。

コーヒーについていろいろ書いていたらとりとめなくなったので、そこはまた書くとして、うちで使っているコーヒー豆、ブレンドコーヒーのことをご紹介します。

うちのコーヒーは、MURO’s COFFEEの室さにお願いしてブレンドしてもらったものです。単品で一番好きなグアテマラの中深煎りを核に、酸味と苦みのベストバランスをめざしてブレンドしてもらいました。僕たちの思う、いつ飲んでもおいしいコーヒーは、浅煎りのフルーティーな酸味だけでも、目の覚めるような深煎りの苦みだけでもなく、飲んだ後の余韻がここちよい、もう1杯飲みたくなるような味です。グアテマラの豆のふわっとくる香りももちろん生きています。

MUROさんは、ここの大工工事をお願いしている、kinari-tenの6年前の最初の工事からのお付き合いの大工さんに「おいしいコーヒーを焙煎しているところ知ってますか」と聞いたところ、おすすめしてくれたのがきっかけでした。高山の出身で、今は岐阜市を中心に活動されていますが、年に数回、イベントで高山市内で出張カフェをやっているタイミングがあり、その時にお邪魔しました。

そのとき頼んだのはグアテマラとブレンド。浅煎り豆とダークブレンドも持ち帰りました。ブレンドの口当たりのよさもさることながら、グアテマラの豆のあとからくる余韻が、それまでに飲んだどの豆より「おいしい」と感じました。話をしても丁寧にいろいろ教えてくれて、妻と二人で、ここでお願いしたい!とその場でお話させてもらいました。

後日、岐阜市にある焙煎機のあるお店を訪ね、豆1つずつの特徴を確認しながら何杯も飲み比べ。僕たちの希望は、グアテマラの味のいいところを残しつつ、苦み、酸味のバランスのよいコーヒー。室さんがそれに答えて何パターンかの配合を試してくれて、最後にみんなが「んんっ!」とうなるくらい「おいしい!」と思えたものが、キナリテンのブレンドです。室さんも、「これまでやったことのない組み合わせだけど、これはあり」とお墨付きです。

興奮さめやらずその場でブレンドしてもらった豆を持ち帰り、さっそくハンドドリップ!気持ちがはやったのか、蒸らしとトータル時間がずれ、最初の1杯は「あれ、こんな味だっけ」となる。

落ち着いて2杯目。蒸らしよし、トータル時間よし。

「ああ、やっぱりおいしい!」

こうして、キナリテンのブレンドが決まりました。オープンまで何度も淹れ方と豆の量、挽き方を微調整して、自信をもってお出しできる味に仕上げました。

1杯飲むと、すぐにもう1杯飲みたくなるような、心地よい余韻のコーヒー。ぜひキナリテンの店頭で、ブレンドコーヒーをお試しください。