2011年、家具のまち飛騨高山にて誕生したキナリ木工所

代表の坂本正成は印刷業界の制作ディレクターとして10年働いたあと、「ずっと残るものを作りたい」という思いと、インテリア好きが高じて飛騨高山に移住。オリジナル、オーダー家具の工房としてスタートしました。

テーブル、デスク、ダイニングチェア

飛騨高山の家具作りの十八番である脚ものといわれる家具を、独自の視点で製作を続ける中、「家具作りの端材で何か作れないか」というふとした問いかけと、一緒に移住した妻が家具業界の縫製/椅子張りの仕事についたことから生まれた「布と木を家具作りの技術で一つに」するペン立て。
それが全てのスタートでした。

家具作りと並行して、作り出した「布と木」の雑貨たち

それは評判を呼び、いつしか家具作りとの両立が難しくなることに。家具作りへの情熱は捨てられないが、「ここはこの新しい発想をまずは多くの人に使ってもらいたい」との思いが勝り、新たな家具作りを一旦休止し、新しい「布と木」の物づくりへと没頭する日々でした。

2016年10月には、職住とお店が一体となった場所へ移転。かつての廃校になった小学校の校舎を移築したらしいトラス構造の建物のそのお店を「kinari-ten」と名付けました。

tenとは、「店」であり、「展」であり、「転」でもある

それは店主の視点で集められたものたちの「マーケット」であり、作り出された空間や家具を体感する「展示場」であり、新たな発想を形にして見てもらう「発想の転換」の場所。
そんな思いが込められています。
新たな発想を生み出すためには、本の力を借りたい。そうして開店当初から店主セレクトの新刊書を扱い、その後セレクト古本の販売を始めました。

2021年11月。カフェ併設店舗へとリニューアル

お店では、キナリ木工所の商品に触れ、家具に座りながら、本を読みつつ美味しいコーヒーを楽しんでいただけます。
空間は、来ていただいてのお楽しみですが、商品は、こちらでもお買い求めいただけます。
ここにしかないものもいろいろ。ごゆっくりお楽しみください。